山本達郎(編)『ベトナム中国関係史』

出版情報

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副題曲氏の抬頭から清仏戦争まで
編集山本達郎
出版社山川出版社
出版年1975
ISBN-
価格¥9000(1975年)

内容

タイトルや副題“曲氏の抬頭から清仏戦争まで”が示すとおり独立期から近代までの越中関係を概観している。

4半世紀前の論文集だが、執筆者それぞれに蓄積された業績が総括されており、非常に充実した内容となっている。

コメント

これはエキサイティングな外交史の論文集で、越中関係に関する名著とされています。巻末に附された文献目録や付録の地図なども大変便利。もっとも、地図が無いとさっぱり意味不明な箇所も多いです。

この書物以後、研究が大幅に進展した分野もあったりするので、近年の論文とともに目を通すことがお薦め。

更新履歴

2008/01/05 更新

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2007/07/28 更新

副題欄が無かったため、追加しました。

2007/04/21 更新

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谷口房男『華南民族史研究』

出版情報

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著者谷口房男
出版社緑蔭書房
出版年1996
価格¥2800(1996年)

内容

華南地域の少数民族史、特に広西チュアン族の土司制度についての論考をまとめた研究書。ヴェトナム、中国双方と深い関わりを持っていた地域の研究であり、参考になる。

コメント

宋代の高平の儂氏や元代の思明府の黄氏などの動向などでも判るように、中越国境付近の少数民族首長達は、ヴェトナムと中国との間で天秤をかけて行動していて面白いです。

ちなみに私のヘボい卒論を読ませてしまった恩師の著作です(礼)。

更新履歴

2008/01/05 更新

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2007/04/30 更新

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河原正博『漢民族華南発展史研究』

出版情報

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著者河原正博
出版社吉川弘文館
出版年1984
ISBN4-642-08129-1
価格¥7800(1984年)

内容

長江以南、特に嶺南地域の少数民族史をテーマとした論文集。

嶺南地域を巡ったヴェトナム(丁朝~李朝)と中国(五代十国~宋)、そして少数民族との関係史についても専論が載せられている。

コメント

南北朝から唐の時代に勢力を伸ばした嶺南の酋領達や儂智高をはじめとする儂氏の動向がなかなか面白いです。手堅い文献の比較など、考証を重ねてゆくタイプの論考です。

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2008/01/05 更新

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2007/04/29 更新

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古代オリエント博物館『中国・南越王の至宝』

出版情報

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副題前漢時代 広州の王朝文化
発行古代オリエント博物館
出版年1996

内容

秦王朝末期から前漢の武帝時代に栄えた王国、南越の第二代王趙胡(趙眜)の墓から出土した遺物を中心にした展覧会のカタログ。

金印「文帝行璽」、絲縷玉衣や楽器などの、主だった出土品の写真とその出土状況・南越王国の概説などが半々の割合で収録されている。同時代の前漢墳墓との比較もなされている。

コメント

出土品の中でも、文帝行璽や絲縷玉衣と同レベルで生活感のある越式銅鼎や銅の生姜おろし金に興味があります。

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2008/01/05 更新

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2007/04/27 更新

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