山本達郎他(編)『岩波講座 東南アジア史』6巻

出版情報

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副題植民地経済の繁栄と凋落
編者池端雪浦、石井米雄、石澤良昭、家納啓良、後藤乾一、斎藤照子、桜井由躬雄、末廣昭、山本達郎
出版社岩波書店
出版年2001
ISBN4-00-011066-7
価格¥5000(2001年)

内容

19世紀から20世紀大恐慌前後まで。植民地経済が各地域へ与えた影響と、従来から続く東南アジア地域間貿易が西欧による植民地支配に利用され、あるいは植民地支配を経て拡張する過程を描写する。日本の東南アジア貿易参加と、その特徴も論じられている。

目次

  • 総説[加納啓良]
  1. プランテーション型産業の展開
    1. 植民地期インドネシアのプランテーション[植村泰夫]
    2. マラヤ ―― スズとゴム[水島司]
    3. フィリピン ―― マニラ麻と砂糖[永野善子]
    4. タイ砂糖産業[山本博史]
  2. 稲作経済の変容
    1. ビルマにおける米輸出経済の展開[斎藤照子]
    2. 戦前期タイ米経済の発展[宮田敏之]
    3. インドシナ[高田洋子]
    4. インドネシアにおける稲作経済の変容 ―― ジャワと西スマトラの事例から[大木昌]
  3. 世界経済の中の東南アジア
    1. 国際分業と東南アジア植民地経済[杉原薫]
    2. フィリピンとアジア間貿易[永野善子]
    3. 農村世界の再編[加納啓良]
    4. 東南アジアと日本[清水元]

付録:月報6

  • 年寄りが若返ったとき[加藤剛]
  • 植民地とコーヒー[池本幸生]
  • 市場を考える ―― 東南アジア、中東、中国[関本照夫]
  • 江戸文化と東南アジア[田中優子]

コメント

6巻は一般的に人口に膾炙されている「搾取・支配」といった東南アジア史観から一歩踏み出しています。読んで意外な印象を持つ方も多いかと。

更新履歴

2008/01/05 更新

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2007/04/21 更新

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