山本達郎他(編)『岩波講座 東南アジア史』4巻
出版情報
副題 | 東南アジア近世国家群の展開 |
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編者 | 池端雪浦、石井米雄、石澤良昭、家納啓良、後藤乾一、斎藤照子、桜井由躬雄、末廣昭、山本達郎 |
出版社 | 岩波書店 |
出版年 | 2001 |
ISBN | 4-00-011064-0 |
価格 | ¥4400(2001年) |
内容
“交易の時代”と“植民地時代”の狭間にある18世紀を、現代に直結する国家領域の形成と、「伝統的」な社会の形成という観点で論じている。
目次
- 総説[桜井由躬雄]
- 地方の時代
- 東インド会社のジャワ島支配 ―― 最初の人を最後に[大橋厚子]
- 西インドネシアの展開 ―― 海域世界の活性化と地域統合[弘末雅士]
- 海域東南アジア東部 ―― 「海の領主」、交易商人、海洋民[早瀬晋三]
- ラーオ語年代記の「世界」 ―― 「ウィエンチャン年代記略述本」の紹介として[飯島明子]
- ポスト・アンコール[北川香子]
- 華人の世紀
- マレー半島の華人港市国家[黒田景子]
- ハーティエン[北川香子]
- 島嶼部「華僑社会」の成立[菅谷成子]
- 広域歴史圏
- トンブリー朝の成立[増田えりか]
- コンバウン朝の成立 ―― 「ビルマ国家」の外延と内実[岩城高広]
- タイソン朝の成立[嶋尾稔]
付録:月報4
- 東南アジア史と華僑史実[斯波義信]
- 新たな対話が可能となりはじめた「経済学と歴史学」[原洋之助]
- 十八世紀[川勝平太]
コメント
4巻では、各々の論文は新知見を示すものは少なく、どちらかというと概説中心です。明確な編集意図によって18世紀の意義が浮き彫りにされていますが、伝統的社会の形成に関しては少し内容が薄かったかも。
更新履歴
2008/01/05 更新
アフィリエイト対応。
2007/04/15 更新
リニューアルに伴い、データをコンバートしました。
- Etusho 2007-04-15