山本達郎他(編)『岩波講座 東南アジア史』2巻

出版情報

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副題東南アジア古代国家の成立と展開(10‐15世紀)
編者池端雪浦、石井米雄、石澤良昭、家納啓良、後藤乾一、斎藤照子、桜井由躬雄、末廣昭、山本達郎
出版社岩波書店
出版年2001
ISBN4-00-011062-4
価格¥4400(2001年)

内容

各地域の編成が進み、現在の国家・文化・アイデンティティの雛形が形成されてゆく課程を記述した巻である。

目次

  • 総説[石澤良昭]
  1. 東南アジア歴史圏の形成(10‐13世紀)
    1. 唐宋変革とベトナム[桃木至朗]
    2. アンコール=クメール時代[石澤良昭]
    3. パガンの歴史[大野徹]
    4. 海峡の覇者[深見純生]
    5. 東ジャワの統一王権[青山亨]
  2. 東南アジア史の分水嶺(13‐15世紀)
    1. 「ベトナム史」の確立[桃木至朗]
    2. シンガサリ=マジャパヒト王国[青山亨]
    3. 前期アユタヤとアヨードヤ[石井米雄]
    4. 「タイ人の世紀」再考[飯島明子]
    5. エーヤーワディ流域における南伝上座仏教政治体制の確立[伊藤利勝]

付録:月報2

  • あこがれのカンボディア[池澤夏樹]
  • アンコール・ワットの涙[大石芳野]
  • 石造大伽藍アンコール・ワット建設の技術的背景[荒樋久雄]

コメント

2巻は考古学の知識がないと厳しい1巻よりは取っつき易いかも。ヴェトナム李陳朝史は一般書では最高の概説になっていると思います。個人的には段汝諧や天寧公主を登場させてくれたのが嬉しい。この人達、活躍の割に可哀相すぎる。

ついでに言えば、陳朝が院政から鎌倉期日本の社会情勢と共通点が多いという指摘には賛成です。

更新履歴

2008/01/05 更新

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2007/04/15 更新

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