坪井善明『近代ヴェトナム政治社会史』

出版情報

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副題阮朝嗣徳帝統治下のヴェトナム 1847‐1883
著者坪井善明
出版社東京大学出版会
出版年1991
ISBN4-13-036057-4
価格¥6600(1991年)

内容

ヴェトナムの植民地化を、本来支持層であったはずの文紳階層と阮朝嗣徳帝との決裂を背景として描いている。

国内の社会・経済情勢と国際関係を絡めたオーソドックスな構成である。刊行当時ほとんど用いられなかった史料を使用している点と、この時期に関してヴェトナムそのものを基点とした(特に書籍の形での)先行業績が少なかったという点で非常に有用である。

コメント

すらすら読めます。ヴェトナムの植民地化について、いまいち経緯がよく解らない人はこの本から始めると良いかもしれません。私ももやもやした部分がこの本で随分すっきりしました。中国南部の海賊や、太平天国系の武装集団=黒旗軍・黄旗軍・白旗軍について知りたい人もこの本は一読の価値があるでしょう。

ヴェトナムの村落居住者(農民ら)に関する記述があまり無いので、そのあたりが個人的な不満です。

更新履歴

2008/01/05 更新

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2007/04/29 更新

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