山本達郎他(編)『岩波講座 東南アジア史』8巻

出版情報

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副題国民国家形成の時代
編者池端雪浦、石井米雄、石澤良昭、家納啓良、後藤乾一、斎藤照子、桜井由躬雄、末廣昭、山本達郎
出版社岩波書店
出版年2002
ISBN4-00-011068-3
価格¥5000(2002年)

内容

第二次世界大戦及び、日本の占領期、そして冷戦期を論じている。

目次

  • 総説[後藤乾一]
  1. 日本占領下の社会変容
    1. 日本占領下のインドネシア[倉沢愛子]
    2. 日本占領の歴史的衝撃とフィリピン[中野聡]
  2. 独立闘争と国民国家の形成
    1. インドネシア 未完の民族革命[山崎功]
    2. ベトナム知識人の八月革命と抗仏戦争[古田元夫]
    3. ラオスの国民国家形成[菊池陽子]
    4. ビルマの独立[根本敬]
    5. マラヤ連行の頓挫とマラヤ連邦[原不二夫]
  3. 国際関係のなかの東南アジア
    1. 冷戦体制と東南アジア[木之内秀彦]
    2. タイにおける共産主義運動と中国革命[村嶋英治]
    3. 賠償と経済協力[中野聡]

付録:月報8

  • 新たな汎タイ主義の動き?[吉川利治]
  • ムルデカ[林雄一郎]
  • オーラル・ヒストリー[立川京一]
  • 旧委任統治領「南洋群島」関係文献を追って[山口洋兒]

コメント

8巻では日本による占領と、第二次大戦後の冷戦期を中心に叙述しています。日本占領下の社会変動については、その冷静な分析は一読の価値があるかと思います。声高に主張を叫ぶだけが歴史ではありません。

月報の「新たな汎タイ主義の動き?」は、2003年2月のカンボジアの反タイ暴動の原因を探る一助になるでしょう。

更新履歴

2008/01/05 更新

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2007/04/21 更新

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